肩前方の水腫

肩痛 

 変形性肩関節症 肩関節周囲炎(肩の拘縮を除く)は比較的高齢者になりやすく、膝と同様に水が溜まったり変形したりして痛みを引き起こすことがあります。

 4枚のエコー画像は80歳の女性で、肩の前後が痛くて挙上や動かすと痛みが出るという症状です。右のエコー画像を見ると↓の所に水腫があるのが分かります。これは、三角筋と肩甲下筋という筋膜の間に溜まったものです。左下の画像は上腕二頭筋腱の周りに、真ん中の下の画像はさらに肩前方の上部、に水腫がある状況を矢印の先の黒い部分が示しています。右下の画像では黄色い線で縁取った上腕骨頭の輪郭が尖ってきているので、少し骨が加齢により変形しているのが分かります。このように高齢で肩が痛くて、しばらく時間がたっても乗らない場合、肩に水が溜まっていることが多いのです。 治療は肩の硬くなった筋肉、水腫の周りの筋肉や肩後方の筋肉を緩めていくと徐々に痛みが和らぎ、水腫も無くなっていきます。ただ治療期間は2~4週間程度は要する見込みです。