こんにちは、院長の中村です。少し春らしくなりました。三寒四温とは、まさにこの時期のことを言うのでしょう。暖かくなり天気も良くなると外出しやすくなり、来院患者も増えてきたようです。やはり晴れの日はいいですね。気持ちが明るくなります。今年度は子供会の会長も務めることとなり、新しいことにチャレンジして頑張ってきたいと思います。

身体の軸について
スポーツをするうえで軸という言葉がでてきます。体の軸がずれていて、傾いていると良いパフォーマンスができません。フィギュアスケートでジャンプした瞬間、軸が傾いていると、着地がうまくいかず転倒するのは、テレビを見ていてよく分かります。野球のバッティングならボールが当たる瞬間、テニスならサーブでボールがラケットにあたる瞬間など、ポイントとなる瞬間が正しい軸が通ったフォームであることが大切となります。軸を整えるために体幹のトレーニングをしたり体のバランスを整えたりします。では、スキーのジャンプ競技は100分の1秒踏切のタイミングがずれるだけで飛距離に大きく影響します。卓球でもテニスでも、100分の何秒のタイミングの違いでボールがアウトになります。これらは日々の体のトレーニングが大事ですが、心理的な強さメンタルトレーニングも必要となります。脳の思考が体の反応に大きな影響を与えるからです。体の軸も大事ですが心もしっかりとした心の軸を持つことも大事であり、日常生活全てにおいて心を前向きに頑張っていきたいと思います。
院長のひとり言
カナダ人のスーザンピンカーさんは発達心理学者で「長寿の秘訣と人の関わり」についてテレビでプレゼンテーションをしました。女性の方が6歳から8歳長生きするのは、人間関係を大事にして人と関わっているからだといいます。なるほどなあと思いました。特に日本人の場合、男性は仕事を退職した後、生きがいを失って家に閉じこもって、孤独な毎日をおくっている人が多いと思いますね。では長生きと関係がある要因のベスト10を見てみると、10位 きれいな空気、9位 高血圧の治療、8位 体重過多 7位 運動 6位 心臓疾患でリハビリをしたか 5位 インフルエンザの予防接種をしたか 4位 飲酒をほどほどにしたか、3位 タバコを吸わない 2位 親しい親友が何人かいるか 1位社会的統合(日々の活動での交流)
以上のようなデータから1位と2位か社会生活と関わるものであるのです。具体的に言うと、自分が困った時に助けてくれる親友がいるか、寄り添ってくれる人がいれば長生きできる可能性が高まるのですね。また、何人の人と話すか、本当の身近な人だけでなく、地域社会の人や身近にすれ違う人でも話すこと、こうした交流が長く生きられるか大きく左右するのでしょう。しかし、こんにちのインターネット社会では、人と深く交流する時間をうばっているようです、スマホをずっと見てひとりの世界に入っている人をよく見かけますが、ゲームをしたり、SNSのラインで交流するよりは、顔を見て喋ることが心と身体にはいいと思えますね。家族の子供や大人が家の中でそれぞれスマホをばかり見ていて、交流がないのは不気味な光景に見えます。人と目を合わせて会話をしたり、ハグや握手など手を合わせてスキンシップするだけで、神経伝達物質がたくさん放出され、オキシトシンという愛情ホルモンが分泌されます。ストレスホルモンであるコルチゾールの値が減ってストレスが軽減されます。そしてドーパミンが放出され気分が高揚してきます。親友を持ち、顔を合わせる人間関係を大事にする人は認知症にもなりにくく、病気もなりにくいのです。
野球の野村克也氏は監督時代「人は何をしに生まれてくるのだ」と、選手に問いただしたという、考えたことがないと言う選手が多いのであるが、野村氏が言うには、世のため人のために生まれてくるのである。人間はつながってお互いに必要としあってこそ、心と身体が健康でいられるのでしょう。私自身もこの院を開業した当初は、職人気質で手による技術が第一で患者さんの体がよくなれば、それで良いと考えていました。でも、これからは治療技術で成果を出すだけでなく、積極的に会話をして親密な関係になっていくことがとても大事だと考えています。

